2014年7月13日日曜日

APOLO THEATER



NY2日目の夜はアポロシアターへ!
アポロシアターがある「ハーレム」という地域は、ジャズやソウル、ヒップポップ等、多様な文化を生み出して来た地域です。
最初に住んだのはオランダ人。17世紀、ふるさとの街にちなみ「ニュー・ハーレム」と名付けました。
1920年代以降は家賃が急激に下がり、所得の低い黒人中心に街が形成され、そこで「ハーレム・ルネッサンス」と呼ばれるジャズやソウルなど豊かな文化が開花し、以来、世界のブラックミュージックの中心地となりました。

ハーレムの下調べをしたとき、昼間は大通りであれば治安の心配はそれほどないということでしたが、大通りから離れないようにということが書かれていました。
夜は危険な街なので近づかない方がよいと言われている場所。
アポロシアターは夜しかやっていないということなので、アポロシアターの観賞とソールフードが食べられるツアーに参加することにしました。
ホテル付近までの送迎もついているので帰りも安心です。

ツアーの集合場所で待っていると、どこかで見たことがある人が!
多分、ニューヨークのガイドブックには必ず載っている松尾公子さん。
同じツアーに参加者されていたのは、テリー伊藤似のおじさまときれいな奥様のご夫婦、同世代くらいのご夫婦(多分)。そして私たちの計6人でした。
車に案内されると、運転席にまたまた見たことある人が!
こちらもニューヨークのガイドブックには必ず載っているトミー富田さんです! ww
ガイドブックに出ていた人に会えるとは思わなかったし、その人たちのツアーだということも知らなかったからビックリしました。(笑)

お二人について少しだけご紹介・・・

■トミー富田さん
日本人観光客にハーレムの黒人文化を紹介するツアーを主催。
また、ハーレムコミュニティーの一員として寄付を行ったり、ボランティア活動などを通じて、地域活動に貢献されています。そして、ハーレムの目抜き通りにある黒人音楽の殿堂アポロシアターの日本人唯一のボードメンバーとして、日本人シンガーのステージデビューをバックアップしたり、逆にハーレムの実力派ミュージシャンを日本に招聘したりという、音楽プロデューサーでもあります。

ハーレム在住歴は30年で、ハーレム生活では何度も死にかけ、銃でも2度ほど撃たれたこともあるとか。
そんな怖くて辛い体験までしても、ハーレムに住み続け、ここで骨を埋めるといっているからすごい。


■松尾公子さん
トミー富田さんの右腕として、ハーレムツアーのブッキングやツアーガイド、ツアーの企画・制作・運営などをされています。
松尾さんは、ハーレムコネクションでのお仕事の他にも、ハーレムの高校で日本語を教えたり、また日本人が中心のゴスペルクワイアとしてニューヨークでも注目を集めている「ハーレム・ジャパニーズ・ゴスペル・クワイア」の聖歌隊のメンバーとしても活躍されています。

学生時代からブラックミュージック、ブラックカルチャーに興味を持っていた松尾さんは、広告関係の会社に就職後、年に何度か休みを取って海外へ行っていたそうです。
そこで、たまたまニューヨークに来た時にトミー富田さんに会い、最初はただのツアー参加者だったがトミーさんから人手が足りないということで「一緒にやらないか」と言われ、会社を辞めてハーレムに移り住んだそうです。

その行動力、ちょーかっこいいんですけど!



Amy Ruth's
 http://www.amyruthsharlem.com/
 113 W 116th St, New York, NY 10026 アメリカ合衆国


アポロシアターに行く前に、ハーレムにある「Amy Ruth's」というソールフードのお店へ。
写真左に奇跡的に映り込んでいるのがトミー富田さんです!ww



店内は黒人を代表する有名人が描かれていました。



今回いただいたのは、『The Tommy Tomita』というトミーさんの名前が付いたこのお店で一番人気だというメニュー。
オバマ大統領などの有名人の名前がついたメニューの中にトミーさんの名前が!ww
日本の銀座に出店する計画があるとおっしゃっていたので、もしかしたら数年後には日本でお目にかかれるかもしれません。(^^)

ここでの食事を思い出すと笑ってしまう。
何が面白いかって、多分ここに書いても面白くないので書きません。(笑)
ただ、トミーさんの食べ方レクチャーが厳しくてうけたし、テリー伊藤似のおじさまご夫婦が静かに反発していておもしろかったww


いきなり出てきたのがこちらのコーンブレッド。
パサパサしていて、味はトウモロコシみたいな、なんていうか、、、な食べ物。(笑)



ぜ~んぶ茶色!(笑)
なんでワッフルの上にチキン乗せちゃったんだろうww
これが本当にソールフードなのか、それともトミーさんが自分が考えたメニューを食べさせたかっただけなのか、謎です。(笑)
でも、ここのお店のホームページを見たら、ワッフルの上に揚げ物が乗っかっているメニューが多かったから、これがこのお店のスタイルなんですね。

食べるときはチキンを別のお皿に移して、チキンとワッフルは別々に食べますww
チキンもワッフルもおいしかったです!(*^^*)
量が多くて食べきれなかったのですが、お持ち帰り用のパックと袋をいただけました。
適当にパックに詰めていたら、トミーさんに「違う」って怒られた私。(笑)
入れ方にもこだわりがあるようです。
ほぼ全員強制的に持ち帰りww

お腹いっぱいになったところで、いよいよアポロシアターへ!
私たちが見に行った日は、R&Bのちょっとレアな公演だったようで、確保できた席が全員バラバラということが判明。(笑)
はい、一人で楽しみますww



1914年にオープンしたアポロシアター。
アポロシアターは、ハーレムの伝説であり、ブラック・ミュージックの殿堂。
エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、ジェームス・ブラウン、ダイアナ・ロス、マーヴィン・ゲイ、 ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、ベン・E・キング、ローリン・ヒル、サラ・ヴォーンなど多くのスターを輩出してきた舞台。
毎週水曜日の夜に行われている「アマチュアナイト」は、プロへの登竜門といわれています。

中途半端な演技をすればブーイングが起こり 途中で舞台から降ろされます。 
ものすごくシビアな舞台。
オーディションに勝ち抜いても ブーイングで落とされるってすごいですよね。(^^;)

開演までDJが盛り上げていて、ショーが始まると、最初に5歳~15歳の子供部門が始まります。
子供達にはブーイングはなしだそうです。
採点はショーの最後に行われ、拍手などの音量で決まります。 

席は端っこでしたが、前から5列目とめっちゃいい席!
会場は終始大盛り上がり!
客席みんなで手をつないだり、司会者は盛り上げ上手で、みんな声を出して笑っていました。





歌声に興奮して立ち上がる前の二人。もはや見えないww


この方が私たちが見た週で優勝した方。
みんな手を挙げて大きな声援を送っていました。

上位入賞者は1ヶ月に一度行われる「ショーオフ」に出場することができ、さらに上位入賞すれば3ヶ月に1度の「トップ・ドッグ」に出る事ができます。
それをさらに勝ち抜けば11月に「スーパー・トップ・ドッグ」と呼ばれる年間チャンピオンを決める大会に出場することができるそうです。

「アマチュア」とはいえ、世界中からいろんな人が夢見てやってくる街ニューヨーク。
個々のレベルの高さに驚き、鳥肌が立ちました。
「ホンモノ」の生の音楽、雰囲気に触れることができてうれしかったです。(*^^*)

 
erica