2014年7月25日金曜日

Harlem

NYのブラックミュージックの聖地Harlem(ハーレム)。
2日目に行ったアポロシアターも、ここハーレムにあります。
日曜日の礼拝で本場のゴスペルを聞けるということで、行ってきました!

ハーレムは、黒人が多く住んでいる地域。
ミッドタウンに比べると、まだまだ治安がいいとは言えない場所です。
ガイドブックでも治安が悪いと言われている場所なので、観光客もあまり近づかないエリアです。
しかし、近年再開発が進み、高級なアパートなどもできているそうで、イメージは変わりつつあります。

ハーレムは、カメラを向けると嫌がる黒人の方も多いということで、 カメラは鞄の中にしまっていました。
教会も撮影禁止なので、ごめんなさい、、、写真がほとんどありません。

私たちは、「Greater Refuge Temple(グレーター・レフュージ・テンプル教会)」という教会を訪れました。
こちらの教会は、観光客も見ることができる教会です。
入口で観光客は指定の場所で待たされ、 順番に2階席に案内されます。

入口で並んでいると、次々と正装をした黒人の方々が教会の中へ入っていきます。
ビックリしたのが、皆正装をしていることです。
写真がないのでお伝えするのが難しいのですが、杖を突いて歩くくらいよぼよぼのおばあさんでも、ヒールをはいて上下セットアップのスーツに小さなバッグ、おしゃれな帽子をかぶって教会へ来ていました。
日本でいうと、皇室の方が公務に行かれるときのような感じをイメージしていただくといいかもしれません。
女性はカラーのスーツに帽子をかぶっていますよね。あんな感じです。
礼拝はご高齢の方が多く、全身白の服装の方が多かったです。
色の決まりはないようですが、男性はスーツ、女性はスカートが基本だそうです。
ドレスアップというよりは、あれが正装なのでしょう。
服装からも、彼らにとって教会がどれだけ神聖な場所か、感じることができました。

もちろん、見学させていただく観光客もカジュアルな格好は基本的にはNGです。
相方さんが調べたら、カジュアルな格好をしている人が履き替えられるような服や靴を販売しているお店が教会の近くにあるんだとか。ww
でも、私たちの前に並んでいた人は、TシャツにGパンだったな。(^^;)
教会によっては入れてもらえないところもあるようですが、私たちが行った教会はゆるかったみたいです。
ツアーの団体客もたくさん来ていたのですが、皆カジュアルな格好をしていました。
途中から来た外国人の男性は、会場にある電源で携帯を充電しようとして係りの人に注意されていました。当然でしょう。

礼拝を見学させていただいているという敬意を示すためにも、正装で参加することをおすすめします。
私たちもカジュアル過ぎないスカートで出かけました。
たまたまだけど、上下白を着て行ってよかった。ww




礼拝はというと、私は、すごい衝撃を受けました。
ひざまずいてずーっと手を合わせている人、寝っ転がってお祈りしている人、声をあげてお祈りしている人。
何を思い、何を考え、どんなことを祈っているのか、私には想像もできませんでした。

牧師さんが登場し、話をして、その後ゴスペルを歌う方々が舞台に上がり歌が始まります。
本場のゴスペルは鳥肌が立ったし、なんだかいろんなこと想像してしまい、胸に響きました。
歌声を聞いてこんなに感動したのは初めてかもしれません。
参加している黒人の方々は、歌に合わせて好きなように祈ったり、立ち上がってリズムを刻んだり、手を上げて歌ったりしていました。

すると、2階席にいた信仰者の女性が、歌が終わっても激しく全身でリズムを刻みつづけていることに気づきました。
近くにいた方が声をかけていましたが、もう止めることができないようでした。
少しずつ、少しずつ動きが小さくなって落ち着いていきましたが、その様を見てショックを受けました。
そこにいる人々の中には本当に神様がいて、これほどまで純粋に信じているその姿を目の当たりにしたからです。
他にも、牧師さんのそばで座り込んで動けなくなり、抱えられている女性を見ました。
ミサの最中に失神し、最悪死んでしまう人もいるらしいのです。
信じられなくないですか?
日本人には理解できない世界があることを感じました。

ゴスペルって『天使にラブソングを』のイメージがあるから、華やかで楽しいものだと思っていたけれど、それだけじゃないんですね。
それ以外の部分が衝撃的で、正直ゴスペルのことはあまり覚えていません。(^^;)

終わった後、ハーレムを歩いていると、礼拝を終えた方々が楽しそうに道端でおしゃべりしていました。
すがすがしい顔をして、目をキラキラさせて、本当に楽しそうだった。
そのギャップがまた印象的だったなぁ。

そこでしか味わえない貴重な体験ができました。
興味がある方は是非一度、本場のゴスペルを体験しに行ってみてください。


erica